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Ashtanga Yoga 鎌倉 with キャメロン2017〜その2

      2018/03/31

” パタンジャリのヨガ・スートラ入門”

パタンジャリのヨガ・スートラは全部で4章から構成されている。中には神秘的なところもあるが、第2章はシンプルなので自分の生活に照らし合わせて理解すると良い。今日は第2章の冒頭部分のスートラを覚えて頂きたい。

「タパス」=心を研ぎ澄ますために自らに課す負荷のこと。

「スワディヤーヤ」=自分自身を見つめ直す。

「イシュワラ・プラニダナニ」=神を信じる、委ねる。

「クリヤヨガハー」=(これらが)行為のヨガだ。

アサナや呼吸法、瞑想、断食、滝行などはタパスである。人は不快なことは好きではない。これは自然なことだ。しかし意志の力をもって自分の考えを変えることもできる。繰り返し学ばないと楽な生き方に流れてしまう。これがスワディヤーヤだ。マイソールクラスでは起き得ないが、先生の動きを真似て機械的に動作するヨガはタパスではない。

ヨガが宗教と違うのは、神を信じることだけでなく、「タパス」と「スワディヤーヤ」があることだ。

質問: このスートラはヨガの八支則と重複するのか?

答え: そうだ。第2章の中でヨガの八支則に展開される。第2章の中に、ヤマ、ニヤマ、アサナ、プラナヤマ、プラティヤハラ、ダーラナ、ディヤナ、サマディの八支則があるが、前半の4つは自分の外と、後半は自分の内との調和のとり方を説明している。例えばタパスは第2則のニヤマ(=勧戒)につながる。後半の4段階は、友達から勧められた映画を見る自分の思考過程に例えることができる。最終目標のサマディ(=三昧)は、映画の中に没入して映画の世界と一体となった状態だ。

サムスカーラは考え方の習慣のことだが、その中でも「クレイシャ(=煩悩)」は苦しめるもの。サマディに向かうには、クレイシャを減らさねばならない。メガネが曇って映画が見にくいなら、メガネを拭かねばならない。年をとるとヨガを続けられないと考える習慣を止めなければサマディに至らない。

パタビジョイスは「練習はプージャ(祈り)のようにやりなさい。」と言った。

クレイシャの中でもアビディア(=無明)は他の4つのクレイシャが育つための基礎である。アビディアとは、例えば海の水滴が自分は波だと信じ込んで海であることに気づかない状態。

質問: どうすればクレイシャを減らせるのか?

他人を助け、助け合う生活を選択するのがよい。

キャメロンの場合は、朝起きてアシュタンガ・ヨガをして身体の準備を整え、軽い食べ物を食べ、サンガ(仲間)と会う。人間関係は複雑なものだけれど、保ち続けなければならない。バランスが崩れたと感じたら、一人離れてリトリートに行く。(仲間と一緒または一人の)どちらか一つを選択しなければという先入観は止めることだ。挑戦して立ち向かうのが人生だ。

「歌を聞いて笑顔でいられるのは普通の人、全てがうまくいかない時に笑顔でいられる人はヨギ」

*2日間のWSに参加した感想

 キャメロン先生が長谷公会堂で週末にヨガを教えていた当時、マイソール練習の前に20分ほどお話があり、毎回それが楽しみだったことを思い出す。何よりも噛んで含めるように話す例えがうまく、心の片隅にお話の余韻を残して練習するのが心地良かった。今回のマイソールクラスも場の雰囲気が整っているので、のびのびと気持ちよく練習に集中することが出来た。明かりや温度の細かな調節、セージの香りに囲まれた休憩は昔のままだが、今回は何やら唱えながら傍を通る技が追加されて、会場を包む安全なコンテナがさらに頑強になった印象を受けた。

 アシュタンガ・ヨガは99%の実践と1%の哲学と言われるが、キャメロン先生はそれら全部を丸ごと教えてくれる貴重な存在だ。   ■

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