Sharon Wheelerの骨ワーク

2020年7月7日ワークショップ

生きている骨には水分が含まれているので、骨に圧を加えると結構曲がるよ、とロルフィングのベーシック・クラスで学んだ。でも、圧を弱めるとすぐに元に戻るので治癒効果はないかなと思っていたが、この先入観は見事に覆された。
本日午前中、モデル・クライアントとして参加したシャロンの骨ワークの施術を受けた感想レポートです。
それは、ワークされることで骨の形状が変化するというよりも、隣合う骨や組織との引っ張り圧の総和が最も少ない場所と向きを骨自身が探り当てた、という感じ。施術者は、時には筋膜や結合組織の緊張をほぐすことも取り混ぜるが、こっちに動けといった意図はなく、ただ骨の両側からかなりの圧を加えて待つだけ。
五十過ぎから年々ひどくなってきた、自分のぎっくり腰、O脚、外反母趾に多少でもストップをかける方法はないかという気持ちで参加したが、少なくともぎっくり腰とO脚についてはヒントが得られた。
ぎっくり腰の原因は色んなパターンがあって一概にはいえないが、僕の場合は上部の背骨からの引き上げと大腰筋による引き下げが同時に継続することが影響しているようだ。施術前は歩くと股関節と骨盤の内側に張りと痛みがあったが、施術後は背骨を滑らかに一本ずつ前後に動かせて、痛みはきれいに消えていた。
O脚と外反母趾については、開き度合いは施術前後で変わらないが、立った時、内側の脛骨に体重が乗った感じがして、外側の腓骨周りの緊張が減った。この状態を何ヶ月か持続できると、O脚も元に戻るのではないか。
骨にマクロに圧力を加えることでミクロなレベルで何が起きているのか、興味のあるところだが、クライアントが本来持っている自然治癒を引き出すワークであることは確かだろう。施術する側は、問題の分析力に加えて、しっかりと安定した圧を加える筋力と、組織の微妙な変化を感じ取る触覚を併せ持つことを要求される。残念なのは、自分自身への施術ができないこと。
シャロンから最後に、この新しい身体の使い方のパターンに慣れるまでの数週間は、疲れたら休憩するように、とアドバイスを受けた。毎朝のルーチンワークでこの変化がいつまで続くのか確かめられるので、今後が楽しみだ。
Hand-Drawn Doodle Icon Set was created and designed by Irina Temlyakova and Ramy Wafaa from Roundicons (http://roundicons.com)