〜 痛み、肩・腰のだるさ、不眠、目の疲れ、冷え 〜 これらは身体が発するアラームです。このアラームに耳を傾け わずかに動いてみたり 身体の中から生まれた自然なリズムに任せてみると 知らない間に作っていた緊張に気づき そこから開放されます。
すべての人には生命力が宿っています。不調からの開放は 生命力の源と方向性を確かめ その妨げとなっているもの・ことと対話して 本来の自分を素直に認めることで達成されます。
ロルフィング10シリーズは、筋膜(ファシア)に多くある固有受容器(proprioceptor)に働きかけることにより、受け手がより快適な姿勢や動きのパターンに変容することを支援する、身体の再教育です。10~13回のセッションを重ねていく中で、身体の構造が重力をバランスよく受け止めるようになり、活力のある動き方が蓄積されます。このため、受け手は普段の生活の中でも効果的な身体の使い方を自然に選ぶようになります。
施術者(ロルファー™)は、痛い部位にいきなり触れません。身体全体のバランスを調べて、他との関係を確かめながら根本的な原因に一歩ずつ近づいていきます。身体の各部を繋ぐファシアは全身に極めて複雑に張り巡らされていて、身体内の組織を張力で支えています。健康な状態では、身体が動くと、最適な荷重バランスを保つために血管と神経が組織の隙間を滑ってファシアのネットワーク構造がダイナミックに変化します。ところが痛みは、動きに参加していない別の部位を補おうとして、血管や神経が過度に引っ張られたことが原因かもしれません。そのように見立てた施術者は、動きから取り残された部位に静かに手を置いて身体の声を聞くことから始めます。
ゆっくり動いたり、リラックスしてただ呼吸している最中の感覚の質感(クオリア)を、施術者は受け手に問いかけます。施術の受け手が今は持っていないものを受容れる準備があり、自身の動きと感覚と報告に一切の責任を負う主人になればなるほど、施術中に現れた新しいパターンは家に帰った後も来る日もしばらく続きます。その意味でロルフィングは、骨格を矯正される整体、筋肉のコリをほぐしてもらうマッサージとは一線を画すものです。ロルフィングは、ヨガにおいて実践する主体はアジャストの受け手側であり、シャバーサナ(屍のポーズ)で身体各部のセンセーションを内観する人はヨガの先生ではないこととよく似ています。
身体システムと直接対話するロルフィングを受けると、レジリエンス(回復力)への気づきが芽生え、自分と自分を取り巻く世界の関係を受け入れ、創造的に働きかけるようになります。心地よさに関係する”何か”を繰り返し経験するため、生命を支える恒常性はよりいっそう健康なレベルに保たれます。それは、あるがままに未来を歩むための確かな道しるべになると信じています。
まぶたを閉じると 湘南の海風に遊ぶ風鈴の響きが 癒やしの力を応援してくれることでしょう。
- 'ロルフィング’は日本ロルフィング協会の登録商標です。
- Free Hand-Drawn Doodle Icon Set by Irina Temlyakova and Ramy Wafaa