怪我から回復期での気づき
今の健康に大きな不満がない間は、多少痛いことがあってもとりあえず痛みが過ぎれば、何が原因だったかなど思い返すことはありません。
でも、大きな怪我からの回復期はたくさんの学びがありますね。
- 骨折した直後は、少し動くだけで骨の癒合に悪影響がないかと過剰な保護に走ります。
- ギブスで固定されてしばらくすると、今度は骨の周りの軟部組織が固まったり、使っていない筋肉が細くなったりしないよう、リハビリで柔らかく強くします。
- 日常生活ができるまで回復した後も、骨の再生面に強い負荷がかかるとイヤ~な感じがして、すぐさまその動作を止めて、もっとゆっくりした安全な動きになります。
- 怪我以前にやっていた運動を再開する喜びは大きいため、以前のパフォーマンスのレベルに戻るよう努力しますが、限界に近づくと感覚と運動機能のミスマッチが生じて思い通りにいかず葛藤します。
これらのことが行きつ戻りつして起こります。
今は「怪我が治った」という実感はなく、「単なる身体の部品と思っていたくるぶしが、怪我のあと声を出して主張するようになった」といった感じです。これはきっと良い兆候に違いないと信じて、運動と丁寧なケアを進めています。