呼吸と休息のためのWS in 福島・郡山 2016秋

2020年7月7日ワークショップ

『呼吸と休息のためのワークショップとロルフィング個人セッション in 郡山・福島』のお手伝いに11月13日行きました。田畑浩良さんはこのシリーズを震災直後から年数回開催されており、私は二度めの参加です。秋の行楽日和のためか、朝8時過ぎの東北新幹線なすのは約8割の混雑ぶりでした。
午前の部は、『疲れにくい歩き 〜 しっかりとした2つの軸をつくる』というテーマです。私も熊野古道を足を引きずりながら歩いた身なので、「疲れにくい歩き」のコツを手に入れたいです。
5人のロルファー(田畑さん、宮原ポルさん、宮井健太郎さん、大友勇太さんおよび私)から、楽な歩行をするために大切にしているポイントをお話させていただきました。それぞれのこだわりの話は果てしなく続きそうでしたが、何とか切り上げてペアワークに移ります。
田畑さんのデモの様子は、大友さんのブログ「郡山のWSに参加してきました。(触れること、触れられることについて。)」に詳しくあるので、ご参照ください。実際に手で触れている時間はごく僅かでしたが、クライアントさんとの無意識の交流はセッション中ずっと続いているように感じました。
次は、参加者同志のペアワーク。田畑さんの掛け声と仕草によるガイドを頼りに進行します。終わった後は笑顔がそれぞれのセッションの成功を物語っていました。私も心地よいまどろみの中で、背骨の柔軟性がさらに促進され、終わった後の歩行は頭までゆらゆらと床からの反発力が伝わる感じが新鮮でした。
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午後は、ロルフィングの個人セッションです。一人30~40分程度と普段の半分の時間なので、リズムよく施術していきます。また、テーブルではなく床での施術でしたので、ポジション取りに工夫が必要です。私は午前中とは別の方法で身体の中にスペースを感じてもらうのもいいなと思い、動きが少ない部位に少し圧を加えたり弛めたりしてみました。担当させていただいた大人の方は、すぐに感覚の変化を表現していただきました。五歳のお子さんは、手や足の関節を緩める感覚を味わってもらえたようでした。
今回のワークショップでは、「どんな感じがしますか」と聞いた時のクライアントさんの呼吸の変化や言葉がとても豊かな表現だったことが印象的でした。これは午前中に行なった「間合いの場」の雰囲気に参加者全員が包まれ、午後になってもその効果が続いていたからではないかと思います。頑張っていた部位の解放はクライアントさん自らがそのことに気づく過程で起きるので、施術者はちょっと邪魔するだけでより楽な状態に落ち着いていくような感じでした。
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