キャメロンの「アサナを楽しむ」

2020年7月7日ワークショップ

今日の座学は、Asana Playshop. 

今、体のどこかに不調やケガがあるか、参加者にインタビュー。なんと、全員がどこかに不調を持っている‼️

やはり、ウワサ通り、ヨガは体に悪いのか⁉️

そもそも、プレイショップって何❓

2018年8月18・19日鎌倉・長谷公会堂にてヨガのキャメロン先生のワークショップをオーガナイズさせていただきました。キャメロン先生とは、川端康成がかつて住んでいた由緒ある長谷の地で10年前にお会いして、アシュタンガ・ヨガ、呼吸法や食べ物のことを教えていただきました。今はニュージーランド・ウェリントンでヨガを教えていますが、第二の故郷・鎌倉への思いが強く、年1回のペースで里帰りされます。今年のワークショップでの講話から一部分をご紹介します。


 

キャメロン先生は、体の中から湧き上がって来たものを直視することが、ヨガの最初のステップである、と言う。なぜなら、ヨガは肉体、精神や感情に凝縮したものを洗い流すプロセスだから。その塊の存在を理由に練習しなかったり、痛いのに無理をするのは解決にならない。体の中に感じる異物は自由な状態を教えてくれる友だち。ヨガの練習は自分という箱を叩いてエネルギーを動かすプロセス。ヨガの練習は潮の満ち引きのようなもので、長い間練習を続けるほど大きく振れる。アサナの練習はそんな時に何をすべきか気づかせてくれる。

まず、体の不調第1位は、「腰」。股関節は可動域の大きい関節でそれを包む靭帯の張力が強い。右側は男性性、左側は女性性の象徴。膝のトラブルは股関節の可動域に原因があるかもしれない。初心者にはパドマの組み方を股関節オープン、ひざ関節クローズ、かかとをへそに近づけるの3ステップで丁寧に行う必要がある。次に、仙骨は動きの方向性を決める要石(かなめいし)。仙腸関節は日常生活で固まりやすく、ヨガを始めた頃は痛くなる。背中を床につけて両ひざを曲げて骨盤を持ち上げる動作で、意識的に坐骨を近づけた場合と離した場合を比較してみよう。どちらの方が足裏が床にしっかりついているか、腰骨の前傾カーブが強くなるか、実験すると良い。バックベンド(後屈)の時、どちらが背骨にストレスがかからないか。

第2位の不調は、「肩」。肩関節の安定性は周りの筋肉に依存している。チャトランガで肘の角度を90度にするやり方を教える先生がいるが、これでは頭を支えきれず首の筋肉を痛めてしまう。手首も問題を起こしやすい。手首を痛めた時は、手の置き場所を変えてみる。

3番目は、太もも裏側にある「ハムストリングス」。前屈でハムストリングスが突っ張る場合は、膝を曲げて、かかとを床に沈めるイメージを持つとハムストリングスが緩む。


 

「体の不調は自由を教えてくれる友だち」というアサナ・プレイショップは新鮮だった。アシュタンガ・ヨガは動きが速くてハードなので、体を痛めて脱落する人が多いと言われているが、キャメロン先生は、体の不調こそが潜在的な問題解決の糸口と言う。教えられたアサナの型どおりに盲目的に自分の動きを当てはめるのではなく、体の声を聞いて、自分に合ったやり方を選ぶことが、本当のアサナの練習と言い切る。ようやく、workshopではなくて、playshopというタイトルを作ったキャメロン先生の気持ちがわかった気がする。◼️