呼吸と休息のためのWSとRolfing体験 in 郡山・福島 2017春

2020年7月7日ワークショップ

6月4日に郡山市で催されたロルフィングDaysのワークショップをお手伝いさせていただいたので、その感想をご紹介します。

郡山市内だけでなく県外からも遥々来ていただいた参加者には、ロルフィングを全くご存知ない方も。田畑さんのお話を聞くお顔はどちらも真剣そのもの。

今日のテーマは「膝の探求〜スムーズな脚の運び」

5人のロルファーから「膝」にまつわるエピソードが紹介された。膝の問題は上下の構造(骨盤、股関節、大腿骨、足首、腎臓)との関係が大きく影響する、武術で袴を履くのは膝の動きから意図を読まれないようにするため、などの雑談を聞くうちに、お顔も少し和らいでいく。

田畑さんによるデモは「ニー・ベンド」での全身の動きの確認に始まり、施術者が座る位置の調整、今の感覚へのさらなる問いかけと次の動きまでの間合い、膝の自然な回旋を数回誘導して、また間合い。お餅つきのように、絶妙なタイミングで「合の手」が入る。セッション後のクライアントさんの方の歩きは、床を踏みしめた時の反動がゆっくりと頭まで伝わって、いかにも気持ち良さそう。
参加者同士のペアワークでも、膝だけでなく全身の緊張がほどけて歩きやすそうな様子があちらこちらで見られた。初めて施術役をされた方も、田畑さんの間合いのガイドで落ち着いて誘導できたようだった。

 

 

お昼休みには、ロルファー大友さんがヒモと棍棒のようなものを持ってきて、何やら実演が始まった。バナナ売りを見ているようにグイグイとその話術に引き込まれ、危うく買いそうになった(売ってくれませんでした)。ヒモをゆるく肩や脚に掛けるだけで姿勢がシャキッとしてくるという。座り仕事の多い現代人なら一度は試す価値あり。小関勲さんの「ヒモトレ入門」という本に使い方が書いているらしい。

午後から6人のロルファーによる体験セッション。
半年前に会った子供たちが成長しているのを観るのも楽しい。セッション後のお子さんの遊ぶ姿を見ると、身体の軸が整って一体感があるのがはっきりわかる。

通常の半分の時間のため、私の受け持ったセッションではテーマを2つまでに絞ってみた。
緊張は緩め、感覚が薄いところは刺激するというシンプルな方針がクライアントさんにマッチしたのか、歩き方に変化が現れた。

今回は、問いかけと間合いのコンビネーション、わかりやすいタッチが効果あることを学んだ。例えるなら、触媒に少しの間触れさせて化学反応の経過を見守る、みたいな。日本料理と同じく、引き算の原則かな。

今回もコーディネートしていただいた小林悦子さん、ロルフィングを楽しみにして来てくださった皆さん、大先輩なのに気さくな田畑さん、結さん、ポルさん、大友さん、伊藤彰典さんから、たくさんの笑いと元気をいただき、ありがとうございました。