キャメロンのヨガWS
ニュージーランドに住むキャメロン先生が、第二の故郷・鎌倉でワークショップを開催しました。マイソール・スタイル(各自のペースでアサナ(ポーズ)をし、先生が調整して回るインドの伝統的な練習方法)での練習の後、1時間ほど講話がありましたので、その一部をご紹介します。
今日は対話形式で進めます。テーマは、「ヨガは如何に作用するか」です。
ヨガを始めてどんな体験をしましたか。他のエクササイズとどこが違いますか。
- 身体の動きを内観、特に呼吸を感じられるようになった
- 思考の働きを観察し、ピュアな考えを選ぶようになった
- 食事が変わった
アシュタンガ・ヨガの最初のシリーズは、サンスクリット語で「ヨガ・セラピー」と言います。
アシュタンガ・ヨガは見た目が力強いので、身体的なエクササイズと誤解されることが多いですが、エネルギーの流れを身体や思考に結びつけるものです。
花は、花以外の要素から出来ている。同様に力強いアサナ(ポーズ)はアサナ以外の要素から出来ています。
運動量はヨガ・セラピーに必要な要素でしょうか。どこで練習を終えるのが良いでしょうか?
ある程度の運動量のある練習を定期的に続けると、アサナを進めるに従って身体内部のエネルギーが上がっていくのが自分で感じられようになります。しかし、そのエネルギーがだんだん下がってくるように感じられたら、その日の練習は終えたほうが良いでしょう。
アシュタンガとは八支則と訳され、8段階の練習で内部を浄化する自己探求の道です。特に、第1段階のヤマ(道徳)と第2段階のニヤマ(清浄や知足など勧んでやるべきこと)を日々心がけることが重要です。
思考は必ずしも真実を表しているとは限りません。市場原理で動く現代社会は真実とのつながりがなくなっています。しかし、身体感覚はいつも真実です。その真実に向き合う練習がヨガであり、ありのままを生きるということです。
ヨガの哲学とヨガのアサナと、どちらを先に学ぶのがいいですか。
アサナの練習で経験を積むのが先です。頭で分かったつもりでも自分の経験と結びつかないと、身に付いたことになりません。ある程度アサナが進むと、哲学を並行して学んでいくのがいいでしょう。
明日が鎌倉での最終日ですので、ご興味のある方は是非参加ください。詳細はここをクリック。